
歯を真っ白に美しく仕上げるホワイトニングが、年代を問わず人気を集めており、ホワイトニングを扱う歯科医院が増えています。それと同時に、セルフホワイトニングやホワイトニングバーといった、安価で手軽にホワイトニングができる場所も増えています。しかし、中にはホワイトニングを行ってはいけない方もおられ、誤ってホワイトニングを受けたことで重篤な症状に陥ってしまうことがあります。今回はホワイトニングができない人、してはいけない人についてご紹介します。安全に歯を美しくするためにも、是非目を通してください。
絶対にホワイトニングをしてはいけない方
・無カタラーゼ症の方
・・・無カタラーゼ症とは、体内のカタラーゼという物質が不足していることで、かさんか過酸化水素が分解できない病気です。ホワイトニングの薬剤に含まれる成分が体内で分解されずに蓄積してしまうため、お口の中に重篤な疾患を招いてしまいます。このため、無カタラーゼ症の方は、絶対にホワイトニングを受けないようにして下さい。
ホワイトニングを控えたほうがよい方
・妊娠中もしくは授乳中の方
・・・妊娠中や授乳中の方は、できるだけホワイトニングを控えたほうが安全です。妊娠中、授乳中のホワイトニングによって悪影響を受けたという報告は今のところありませんが、赤ちゃんのためにもこの時期はホワイトニングを控えたほうが賢明です。
・未成年の方
・・・未成年の方は、まだエナメル質が成人よりも薄く、ホワイトニングの薬剤によって刺激を受けやすくなります。歯の成長段階で悪影響を受ける可能性もあるため、未成年の方はホワイトニングを控えたほうがよいでしょう。どうしてもと言う場合は、保護者の同意書が必要になります。
ホワイトニングができない方の選択肢
上に挙げた条件に該当する方、またそれ以外でも歯科医師がホワイトニングをしないほうがよいと判断した方は、ホワイトニング以外の方法で歯を白くします。その第一選択肢は、クリーニングです。歯のクリーニングは着色や汚れ、プラークなどを落とし、歯本来の色を蘇らせます。クリーニングは誰でも受けていただける上、安全性にも何ら問題はありません。定期的に受けていただくことで、ツヤのある自然な歯をキープすることができます。
もうひとつの選択肢は、セラミック治療です。セラミッククラウンを被せる、あるいはラミネートべニアという、セラミックの薄いシェルのようなものを歯に張り付けて白く仕上げます。クリーニングよりも白く仕上げることができますが、歯を削らなければいけないことがデメリットです。
このように、ホワイトニングを希望しても、お口の中の状態やその他の条件により、ホワイトニングができないケースがあります。このような判断をきちんとできるのは、歯科医師が在籍するクリニックだけです。もし無カタラーゼであるにもかかわらず、自己判断で過酸化水素を使ったホワイトニングを受けると大変なことになってしまいます。ホワイトニングができないケースがあることを知っておくことも、非常に大切です。
自分はホワイトニングを受けても大丈夫か不安な場合、必ず事前に歯科医師に申し出て下さい。
コラム監修者
はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢
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