
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングを行うことで、黄ばんだ歯やくすんだ歯の色を真っ白に仕上げることができます。しかし中にはホワイトニングでは白くなりにくい、またはならない歯があります。今回は抗生物質の副作用による歯の変色とホワイトニングの効果についてお話をしたいと思います。
歯の色に影響を与える抗生物質とは?
抗生物質には色々な種類があり、それぞれ副作用も異なります。そのうち、歯の色に影響がでる抗生物質は「テトラサイクリン」と呼ばれる抗生物質です。テトラサイクリン系抗生物質は、主に幼児の風邪薬のシロップとして使われていました。しかし歯に影響があると報告があり、今ではあまり使われていません。
その当時服用していた人の中に、歯の色に影響が認められており、薄い黄色からかなり濃いグレーまで、変色は人それぞれです。歯の形成される0~6歳頃に服用することで少しずつ色素沈着が起こります。最初は目立たなかったものの、紫外線によって濃くなっていくため、特に前歯は非常に目立ってしまいます。
テトラサイクリンによる着色は象牙質に起こり、歯磨きで白くすることは不可能です。濃いグレーになると、歯を見せて笑うことに大きなコンプレックスを抱くことと思います。
ホワイトニングで白くできるのか?
インターネットで色々なニュースを検索できる現在、抗生物質による歯の変色は、ホワイトニングで白くするのが難しいということをご存知の方は多いと智います。しかし必ずしもホワイトニングでは白くならないわけではありません。変色の程度や色調により、白くなるケースもあります。
・薄い黄色の場合・・・ホワイトニングで白くすることが可能です。続けてホワイトニングを行うことで、かなり白くなるでしょう。
・薄めのグレーの場合・・・ホワイトニングで白くすることはできますが、グレーっぽいような白さになります。通常の歯の色をホワイトニングした場合、ほとんどの場合が真っ白になりますが、グレー系の変色は、グレーを薄くしたような白さが限界と言えます。
・濃いグレー、縞、グラデーションになった変色・・・ホワイトニングを行っても、希望通りの結果を出すのが難しい色です。特に濃いグレーは少し色が薄くなった程度で、希望するような白い歯を手に入れることは残念ながら無理と考えられます。
ホワイトニングは、元の歯の色の系統から白くなるため、グレー系の歯がオフホワイト系になるのは難しいでしょう。
濃い色調で真っ白にするのが難しい方は、セラミック系で治療を
ホワイトニングでも思うような結果を得ることが難しい場合は、ホワイトニングではなく、セラミック治療を行うことで白い歯を手に入れることができます。この場合、ラミネートベニアやセラミッククラウンなどを使った治療を行います。ただし歯を削らなければいけないという大きなデメリットがあります。歯を削ることは歯の寿命が短くなるということです。セラミック治療を行う場合は、色々なリスクがあることを理解してから治療に移りましょう。
コラム監修者
はぴねす歯科緑地公園駅前クリニック 院長 松浦 裕矢
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